おばおばのたわごと

自他共に認める多趣味人間・おばおばによる道楽日記

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孤独の賭け

「孤独の賭け」(1965年・S40)
大歓楽郷を造ろうとする野心家(天知)と、その男に身体を与えてでも復讐のためにのし上がろうとする女(佐久間)の運命。

実は映画を観るより前に、この映画のポスターでの天知先生の男前っぷりに一目惚れ!!だったので大いに期待しつつ拝見しましたが、美と色気のバランスが絶妙な30代・天知先生、仕立ての良い服をパリッと着こなした登り調子の野心家のときも事業が傾いて憔悴しきっているときもまことに男前で、始めから終わりまで「ほうっ…」と呆けたように見惚れておりました(^^;
女性との絡みが多くて脱いでるシーンが結構あったのですが(シャワーシーンまである!女性にはそんなシーン無いのに…サービスか?(笑))、この御方、意外と首が長くてうなじが色っぽい!!
1-2m
鍛えていたのか肩・腕の筋肉のラインも程良くて、筋肉好きの私の眼を楽しませてくれました。(笑)
あと、他の作品を観ていても思ったのですが、女性の肩を抱いているとき等、さり気ない箇所での「手の演技」にグッときました。ラブシーンで手がアップになる箇所も何度かあったので、先生の長くて美しい指を堪能することができました。

天知先生演じる千種梯二郎、「おかげでガキの時分を思い出したよ。駄菓子屋の店先からつまみ出されたことがある。ドブ臭い奴は出て行けって言われてな。」という台詞から分かるように極貧から這い上がった成り上がりモン…なのですが、大いなる野望を抱いた上昇志向の強い男、という感じはしても、底辺に居た泥臭さ・ドブ臭さはあまり感じられなかったです。(屈折感は時折垣間見えましたが…)
本当はもっと泥臭さが生来滲み出ているような役者さんが演じればイケイケのときの「成り上がり感」がリアルに出るのかもしれません。が、一方では堕ちたときが「リアルすぎ」になってしまいそうな気もします。
私の大好きなバレエの演目の中に「スパルタクス」という作品があるのですが、ローマの執政官クラッススという敵役は権力の絶頂の自信満々なトコから屈辱に塗れた男の悲哀・脆さ(そして復讐の鬼となる)まで演じるという、主人公・スパルタクスよりも非常に人間くさくて面白い役柄。
そのクラッスス役を様々なダンサーで観てきましたが、単なる「男らしいキャラクター」が演じるよりも、軍人の骨太さを持ちながら多分に貴族的な品性と美貌を併せ持っていたマリス・リエパのクラッススが絶品でした。美しい者が堕ちるからこそグッとくる。
多分、千種やクラッススのような役は下衆ではない男、しかも品性のある二枚目が演じるからこそ実はハマるものなのかもしれません。
2-2m
4m

千種と同じく逆境を這い上がる主人公・百子を演じたのは佐久間良子さんですが、私の中では「おんな太閤記」での「おかか」のような懐の深いお母さん的イメージしかなかったので、ハングリーな下剋上女を演じているのを観るのは結構違和感というか新鮮というか…(^^;)
しかし、あの「眉毛」に意志の強さを感じました!(笑)

もう1人吃驚!だったのが、百子の親戚の女の子をおそらく下っ端時代だと思われる大原麗子さんが演じていたこと。
その役がまた、親の敵のような百子の元へ家出して転がり込むわ、百子の同僚の彼氏を奪うわ店のモノを勝手に持ち出すわetc…のやけくそとも思えるようなハチャメチャっぷり!ある意味必見。(笑)
その大原麗子に彼氏を奪われたのが、あの文五捕物絵図第12話「武州糸くり唄」で天知先生と特濃密会シーンを演じた岩崎加根子さん!「あっ、お冴さんじゃないですか!」とこれまた吃驚。
「文五捕物絵図」のお冴さんと同じく薄幸のオーラを纏って登場しましたが、「薄幸」どころか超不幸な結末を迎えることに…(T T)
そしてそして!千種を巡って百子と恋の鞘当てを演じる千種の秘書・中川京子を演じていたのが小林千登勢さん。
小林さんといえば、私が小学生の頃観てた「我が子よ」シリーズのお母さん役しか知らなかったので、若かりし頃の清楚な美しさが新鮮な驚きでした。
千種に幻滅ばかりしている百子に比べて、百子よりも千種のいろんな面を知り尽くした上で彼にひたすらついていった京子の方が真に千種を愛しているんだなあと思えました。
商売人になり切る狡さや非情さに徹しきれなかったロマンチストの千種と現実的な百子、正反対のように見えて立場は似た者同士…惹かれあいつつも意地を張り合うしかなかったのが悲しいですね。
千種は社会的には大きなものを失ったけれど、私的には得るものがあった。(それは京子だけではなく…)
百子は誰の目から見ても明らかな成功を手に収めつつあるけれど、私的には大きなものを失った。
きっと、どんなに大きな成功をおさめても千種を失った心の穴は塞がらないんじゃないかなぁ。
ここに「正負の法則」を見たような気がしました。
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天知茂 | コメント:0 | トラックバック:1 |
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